検索エンジンで知りたい情報を検索したとき、何を参考にクリックするWebサイトを選んでいますか?上位に表示されているWebサイトはもちろんですが、タイトルの下に数行表示されている内容を読んで、自分が求めている情報やわかりやすく解説されているWebページを選ぶこともあるでしょう。
タイトルの下にWebページの内容の一部を抜粋して検索結果に表示させている部分を「スニペット」と言います。
今回は、スニペットの役割や効果、3つのスニペットの種類の違いについてご紹介します。
スニペットとは?
「スニペット(Snippet)」とは、切れ端や断片という意味の英単語で、検索エンジンで検索した際に、タイトルの下に表示されるWebページの要約文を指します。
スニペットには、検索したキーワードに該当する部分がWebページから一部抜き出して表示されます。Webサイトの概要が表示されることでクリックする前にWebページのだいたいの内容が想像できるため、ユーザーが検索結果から「どこのWebページに入るか」「どこのWebサイトに自分が求めている情報の答えがあるか」という判断を助けています。
SEO施策としても効果があり、適切なスニペットを表示させてユーザーの求める情報があることをアピールすることで、クリック数やPV数を増やすことができるといわれています。
スニペットの種類と違い
スニペットは、表示の仕方や内容によって、「スニペット」「リッチスニペット」「強調スニペット」の3つに分けることができます。
<スニペット>
通常の検索結果に表示されるWebサイトの要約文です。検索結果のWebページタイトルの下に表示されるスニペットは、本文の文言を抜き出しただけなので、基本的には文字だけが表示されています。
スニペットは、「discripeion(ディスクリプション)」というタグを組み込むことで表示させることができ、検索結果に載せたい部分を指定することが可能です。
<リッチスニペット>
通常のスニペットに比べて、画像や評価・レビューなどの詳細な情報を表示しており、内容が豊か(rich)になるためリッチスニペットと呼ばれています。他の検索結果よりも目立つためユーザーの目に入りやすくなり、クリック率や流入を増やすことができます。
直接的にSEOに効果があると証明されているわけではありませんが、Googleのプログラムがリッチスニペットでコンテンツの内容を理解しやすくなり、検索されたクエリと関係があると判断しやすくなることで順位上昇に影響があるとされています。
リッチスニペットを表示させるには、既存のHTMLにコードを書き加える必要があります。しかし、実際に設定したリッチスニペットが掲載されるかどうかや表示される内容についてはGoogleによって判断されるため、必ずしも表示されるというわけではありません。
<強調スニペット>
強調スニペットは、「Featured Snippets(フィーチャード・スニペット)」と呼ばれるもので、特定のWebサイトの本文を引用し、ユーザーが検索したクエリの答えとなる内容を解説している枠を指します。強調スニペットには、Googleが最もユーザーに役立つと判断したクエリの理想的な答えとその内容が記載されたWebページのリンク、URLなどが表示されます。すべての検索結果で表示されるわけではありませんが、文字も他の検索結果よりも大きく、まさに「強調」されたスニペットといえるでしょう。
強調スニペットはGoogleのプログラムによって表示するWebページを判断しています。そのため、リッチスニペットとは異なり、ユーザーが個人で設定することはできません。また、1度強調スニペットに表示されても、常にユーザーの最も役立つ情報を提供できるようプログラムが改善されているため、取り上げられるWebページや内容は変わることがあります。
強調スニペット掲載を目指してコンテンツを見直す!
検索結果での表示のされ方は、クリック率やPV数に大きく影響します。強調スニペットに取り上げられると検索結果よりも上部に表示されるため、通常の検索結果の順位よりもユーザーの目につきやすくなります。しかし、SEOの順位と直接関係しているわけではないため、必ずしも最上位のWebページの情報が表示されるとは限りません。
Webサイトの流入を伸ばしたいと思っている方は、強調スニペットに取り上げられることを意識して、コンテンツを見直してみましょう。検索されたクエリに対する答えが適切であれば、強調スニペットに表示される可能性は高くなります。ユーザーが本当に求めている情報や質の良いコンテンツを意識し、正しいSEO対策で自然検索からのアクセス数を増やせるWebサイトを目指しましょう。