弊社開発のツール「keywordmap」から、キーワードの関連性や意味の繋がり、ユーザーの検索背景を可視化するキーワード関連ネットワークツールである、「ワードマップ」を紹介します。
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ワードマップでできること
弊社では、主にコンテンツマーケティングのキーワード分析や記事構成案の立案時に当ツールを利用します。
上の図は、メインワード「女子旅」のキーワード関連ネットワークグラフです。
メインワードである「女子旅」に紐づく関連キーワードが3層目まで表示され、関連があるキーワード同士は線で結ばれます。
ユーザーによる検索頻度が多いワード程、結ぶ線は太く表示され、興味関心が高い関連ワード(共起検索ワード)を視覚的に掴むことができます。
関連(検索時の共起)がある単語のみ紐づく為、ユーザーの意図が異なるキーワードは同じネットワークで紐づく事はありません。これにより、1つのキーワードでも検索するユーザーの意図や目的の違いを小テーマ毎に瞬時に理解することができます。
実際のキーワード結果を見てみましょう。
キーワード「高血圧」
上の図は、キーワード「高血圧」の関連キーワードマップです。
主ワードである「高血圧」と共に検索されるキーワードを共起毎に関連付け表示しています。
共起マップを見ると、メインワードである「高血圧」を更にテーマ毎で分けたグループでキーワードがまとまっています。
「高血圧」は予防領域、治療領域、原因を知りたい領域、症状を知りたい領域、薬領域の5つのテーマグループで分かれるようです。
3層目まで見ると、よりユーザーの意図が分かります。
上の図は高血圧の治療領域テーマです。
実際の治療を考えている方の内、運動を主体とした治療方法を模索しており、そのテーマとして運動による高血圧の治療効果(「血圧下げる」など)や筋トレを検索していることが分かります。
また、「治療」と合わせて掛け合わせで検索されるワードとして、「ガイドライン」がある様です。これは、日本高血圧学会によって発行されている高血圧治療におけるガイドラインがあり、治療関連を検索するユーザーは合わせてガイドラインを検索する傾向があることが分かります。
「高血圧 症状」のGoogleサジェストワードを見てみると、ワードマップでは表示されない「チェック」や「看護」、「眠気」、「肩こり」、「更年期」など関連性やユーザーの興味関心が高いと思われる掛け合わせワードが表示されます。
ワードマップはあくまでもメインキーワードにおけるユーザーの興味関心をテーマごとにマッピングするツールであり、専門的なキーワード抽出ツールのもつ網羅性はありません。
両ツールの機能の違いを活かし、メインワードのワードマップでテーマ分けを行い、詳細なキーワード抽出を他のキーワード抽出ツールで行なうことで網羅性を保持したキーワード分析が出来るかと思います。
キーワード「社内恋愛」
悩みや興味関心が高いキーワード領域の一つとして人間関係にまつわるキーワードがあります。
その例として、「社内恋愛」のワードマップを見てみましょう。
やはり、「飲み会」は社内恋愛においても重要なイベント見たいです。
アプローチといったキーワードから、好きな人がほかの人と一緒であることに対する「嫉妬」といったキーワードまで見られます。
また、「アプローチ」の内、男性よりも女性からのアプローチを気にする傾向にあるようです。恐らく男性による検索であると思われます。
職場での恋愛の特徴でもある、「バレる」など恋愛を秘密にする・しなければならないことに対するキーワードや、別れた後の「異動」や「連絡」、「転職」に関するキーワードなどが目立ちます。
キーワード「女子旅」
上の図は「女子旅」の共起・関連マップです。
マップを見ると、「女子旅」で『日帰り』の需要は高いことがわかります。また、日帰りと合わせて『エステ』や『温泉』の興味関心が高く、「箱根」が女子旅との関連・興味関心が高いことが分かります。
顧客となる検索ユーザーのキーワード検索行動をワードマップで理解し、提案コンテンツを掲載する特集ページのストーリー作りや構成案を作る際に利用できるかと思います。
ワードマップをどう使うか
キーワードのワードマップは、キーワード単位の検索Volでキーワードの重み付けをするのではなく、ユーザーの検索行動の流れや検索出現頻度で関連付けを行います。
これまでのキーワード分析(選定)では、主にGoogleAdwordsのキーワードプランナーなどで計る検索回数をもとにキーワード選定し、順位上昇を狙いたいキーワードを適切に含有するコンテンツの作成するのが主流の方法でした。
しかし、昨今のGoogleアルゴリズムはユーザーの検索意図の理解が進み、コンテンツの内容やユーザーが検索したキーワードに対するアンサー度を基軸にWebページを評価(検索順位)している傾向にあります。
上スライドは、弊社が考えるGoogleに評価されるコンテンツの押さえるべきポイントです。
「Googleに評価されるコンテンツ」とは、Googleだけを見てユーザを顧みないコンテンツではなく、ユーザーにとって有益な情報であり、尚且つGoogleからも評価され、集客(アクセス数)の獲得も得るためのコンテンツという意味です。
以前の様にキーワードの含有数(含有比率)や共起語含有ではなく、コンテンツの主テーマ(キーワード)に対するユーザーの悩みや興味関心を理解し、それら情報の網羅性や専門性、可読性を高めることがユーザーの利益であり、結果的にGoogleからの評価を得やすくなる執筆であると考えています。
アンサー度が高く、情報の網羅性や可読性を高めるためには、文章量(文字量)やキーワードの含有ではなく、コンテンツの構成案が最も大切であると考えています。
マインドマップなどを用いて、主テーマに紐づくユーザーの検索意図を整理し、それら悩みや興味関心に対するコンテンツの作成がGoogleからも評価(検索流入)を得る傾向にあります。
上の図は、「洗濯機 買い替え」に対するGoogleサジェストワードとワードマップを並べたものです。
キーワード単位で考えた場合、検索Volのみで判断すると「時期」との掛け合わせが最も検索回数が多く、コンテンツの作成優先度も時期に関する物が高いと判断してしまいます。
しかし、洗濯機の買い替えを考えるユーザーの中には「引き取り」に関する興味関心が高く、家電量販店での引き取りも検索しているユーザーが多いことが分かります。
確かに、大きな洗濯機を買い替えるには、金額や機能などの購入の意思決定に必要な情報以外にも、購入直後に考えなければならないこれまで使用していた洗濯機の引き取りも考慮しなければなりません。
洗濯機の買い替えを考えるユーザーが検索を始めてから最終的にどの様な情報を探し、検索しているのかを理解した上でコンテンツを企画するには、検索Volだけではなくワードマップも利用すると良いでしょう。