コンテンツマーケティングが流行り始め、業種業態に関わらず各企業がオウンドメディアの構築に乗り出しています。
しかし、メディアの運用やソーシャルメディアの取り扱いが正しく行われておらず、せっかくアクセスしてきたユーザーに対してネガティブな印象を与えているケースがあります。
今回はオウンドメディアを運用するにあたって気をつけたい点を失敗例をもとに説明します。
なお、自然検索流入を増加させるためのSEOに強いオウンドメディアの運用方法についても別記事で紹介しています。
ぜひあわせてご覧ください⇒「【徹底解説】オウンドメディアのSEOとは?流入・集客を増加させるテクニック」
企業のFacebookページに社員の個人的な内容を投稿してしまうケースです。
「会社の雰囲気や社員の業務内容を知ってもらいたい」という考えから投稿しているケースもありますが、実際に「いいね」を押したりフォローしているユーザーにはあまり興味が湧かない内容が多いのでは無いかと思われるケースが多々有ります。
多くの人は、顔も存在も知らない方の個人的な投稿には興味を示しません。
それ以上に、企業や商品・サービスの情報や応援したと言う想いから、「いいね」やフォローするケースが多いと思われます。
そうなると、個人的な内容を投稿し続けるのは潜在顧客に対して適切な情報を届けている事にはならず、Facebookページで得るべき効果を逃している事になります。
いいねするユーザーはなぜ「いいね」ボタンを押したのか、どの様な投稿がFacebookのウォールに流れてきたら興味関心を持ってくれるのか等、Facebookページに於ける顧客を想定し、適切なコンテンツを流すべきでしょう。
数年前からソーシャルアカウントを作成する企業が増え、ホームページに公式ソーシャルアカウントへのリンクが設置してあるケースをよく目にします。
しかし、今なお定期的に投稿し続け、稼働しているアカウントはそれほど多くないような印象をがあります。
継続的な運用が求められ、尚且つ直接的な効果が得にくいソーシャルメディアは、時にアカウントが放置されてしまう事があります。
投稿が数年前で止まってしまっているにも関わらず、コーポレートサイトからは誘導リンクが未だに設置されており、顧客はその導線などを辿って放置されたアカウントを目にしてしまいます。
当然、放置アカウントによる印象はネガティブであり、アカウントや誘導リンクを設置した事により、信頼を損ねてしまっているケースです。
Youtubeも同様に放置されているアカウントが多数存在します。
Youtubeの場合、再生回数や評価を閲覧できるため管理を怠ると、寧ろYoutubeに表示される数字や評価でネガティブなイメージを潜在顧客に与えてしまう可能性もあります。
自社のオウンドメディアにAdsenseやSSPなどの広告タグを設置しており、その広告枠に競合他社の広告が表示されている例です。
せっかくコンテンツを作成し検索エンジンやソーシャルメディアから潜在顧客を集客したにも関わらず、広告枠から半ば奪い取られる形で顧客が流れているケースがあります。
オウンドメディアの場合、潜在顧客層を集客対象にする為、直ぐ様コンバージョン(収益)に繋がりにくい場合があります。広告予算の早期回収という点から広告を設置し少しでも収益化を図る企業もありますが、その運用が適切に行われないが故に競合他社の広告を表示し続けているケースも散見されます。
最もポピュラーなGoogleAdsenseの場合、管理画面の「広告の許可とブロック」から表示する広告を制限する事ができます。
特定のURLを指定する方法から広告カテゴリ、配信方法など様々なセグメントで調整できます。
申し込みフォームの入力項目が必要以上にあるケースです。
出来る限り顧客に関する多くの情報を集めたい意図はどの企業も同じですが、入力する側のユーザーは膨大な入力欄を見ただけでウンザリする事でしょう。
リード獲得に必要最低限の情報を洗い出し、入力項目を絞る事でユーザーの申し込みの敷居を出来る限り下げ、興味関心が高まりつつ有るユーザーの心を離さないようにしましょう。
まとめ
今回はオウンドメディアを運営するにあたって気をつけたい事を失敗事例からご説明しました。
紹介した事例はあくまでも一部にしか過ぎません。自社のオウンドメディアが正しくユーザーに機能しているか判断するには、ユーザーの視点になって自社のWebサイトを見てみると良いでしょう。
又、作り手(担当者)の場合、普段見ている為か自社サイトの改善点を中々探せない事もあるので、他の人に率直な意見をしてもらう等、周りの人から意見を聞いてみると新たな改善点を発見できるでしょう。
●ソーシャルメディアのユーザーと発信情報は一致しているか?
●ソーシャルアカウントは放置されていないか?
●ソーシャルアカウトの管理は正しく行われているか?
●広告枠に競合他社や類似サービスの広告が表示されていないか?
●申し込みフォームの項目が必要以上にあるか?