「コンテンツマーケティング」が浸透し、コンテンツマーケティング向けのコンサルティングサービスやソフトウェアが続々と登場しています。
最近では、コンテンツマーケティングのタスクの重きを於いた統合プラットフォームというSaaS型ツールも登場し始めました。
今回、コンテンツマーケティング統合プラットフォームの中からメジャーになりつつあるサービスを取り上げたいと思います。
コンテンツマーケティング統合プラットフォームとは
各社独自の機能を搭載していますが、主な機能は略同じです。
主な機能
コンテンツプランニング機能
メインキーワードを打ち込むだけで、潜在ユーザー層が興味関心を持つであろうコンテンツ案を自動的に提示してくれる機能を搭載しています。
Googleのサジェストキーワードや検索ボリューム(検索回数)を
スケジュール・ワークフロー機能
作成するコンテンツ案をいつ、誰が作成し、誰が内容を確認し、公開するのかといった一連のタスクフローを管理します。
コンテンツマーケティングの場合、コンテンツの企画、執筆、校正、承認の担当者が異なる為、1つの記事に複数人が関わる事があります。
この為、多くのコンテンツマーケティングプラットフォームにはスケジュールを管理する機能に、ワークフロー機能を搭載し、記事毎にチケット制でタスクを次の担当者に回す事が出来ます。
↑percolateのカレンダー機能
CMS機能
実際にコンテンツをプラットフォーム内で作成し、Webサイトとして公開出来ます。HTMLテンプレートなども予め用意されているので簡単にコンテンツを公開出来ます。
効果測定機能
作成したコンテンツ(Webページ)が、どのくらいの反響を獲得し、企業収益に寄与しているのか解析するツールが搭載されています。
GoogleAnalyticsの様なアクセス解析機能から、ソーシャルメディア上での反応(いいね数やシェア数)を解析出来ます。
↑NewsCredの記事効果測定
コンテンツマーケティングプラットフォーム
Percolate
Percolateは2011年創業のコンテンツマーケティングプラットフォームでありながら、既に多くのクライアントを獲得しており、機能性の高さから最も利用されているコンテンツマーケティングプラットフォームとも言えます。
Percolateの特長として、充実したパブリッシュ機能があります。
Facebook社やTwitter社、Linkedin社などメジャーなソーシャルメディアの企業と公式にパートナー契約を結んでおり、Percolateのプラットフォームから直接ネイティブアドを出稿できる機能を搭載しています。
コンテンツマーケティング施策の印象として、コンテンツの制作が最も難易度が高いと思われがちですが、一番重要なのは露出であり、露出力があるか否かでコンテンツマーケティングで得られる期待効果が大きく異なってます。
PercolateはPaidメディアからネイティブアドまで1つの管理画面から行える為、プランニングから露出まで他のツールを還すこと無くPercolate内で完結する事ができるのが特長といえるでしょう。
リンク:Percolate
NewsCred
2008年創業と、コンテンツマーケティング業界に於いては老舗企業とも言えます。
すでに多くの企業に利用されており、その中にはペプシコーラ社やレノボ社、ジョンソンエンドジョンソン社など有名企業の利用実績も多数あります。
NewsCred社の一番の特長は「Licensed Content」です。NewsCred社のパートナー出版者が様々な分野でコンテンツを予め作成します。クライアント企業は作成されたLicensed Contentsから自社サイトに掲載したいコンテンツを選び出し、コンテンツマーケティングを実施する仕組みです。
企画から始まる一般的なコンテンツマーケティングとは異なり、既にあるコンテンツのストックからアプローチしたい顧客にマッチするコンテンツを選び出し、それらを組み合わせる事でコンテンツマーケティングを行うのがNewsCred社の特長とも言えるでしょう。
NewsCredは主に4つのサービスで構成されています。
SmartWire
SmartWireとはコンテンツマーケットプレイス事で、NewsCredのパートナー出版者が作成した文章や動画、画像を選び、利用する事ができます。
既に4000社以上のパートナー出版者がおり、多種多様のコンテンツがNewsCred内で公開されています。
又、NewsCredの自動キュレーションシステムを使う事で、自社の訪問ユーザーにマッチするコンテンツをSmartWrite内のコンテンツから自動的に選び出し、自社サイトのコンテンツとして公開する事ができます。
これにより、日々新しいコンテンツを自社Webサイト内で公開する事が出来、常に顧客に最新かつ有益なコンテンツを提供出来るようになります。
例:FinanceWire(金融に関する執筆)
世界経済から株、不動産、保険、コモディティ、石油など金融に関する専門的なコンテンツを用意。パートナー出版者としてForbesやロイター通信、CNNなど有名メディアが名を連ねている。
SmartGalleries
Flickrやインスタグラムの様に、オンライン上に画像コンテンツを整理し、公開する事ができるサービスです。
API等を通し、自社のWebサイトにもSmartGalleriesに投稿した画像コンテンツを公開できます。
例:Oklahoma Tornado
SmartPress
NewsCred専用のCMSであり、ホスティングやデザインなどは一切不要なのが特長です。々なテンプレートなどを用意しており、ブランドや訪問顧客層にあったデザインのWebサイトを構築する事が可能です。
Curation Services
NewsCred社の専属エディターがクライアント企業に代わって、適切なコンテンツをSmartWrite内から選びだしキュレーションコンテンツを作成したり、コンテンツ内容をSEOに準じた形で編集したりとコンテンツマーケティングに関する支援サービスを提供しています。
リンク:NewsCred
CoSchedule
CoScheduleはWordpressの有料プラグインであり、コンテンツマーケティング向けのスケジュール&ワークフロー管理プラグインです。
自社内で運営しているWordpressのブログ内で記事を作成するユーザー(執筆者)と校正者、承認者をWordpressの管理画面上からアサインする事ができます。
↑タイトルや投稿先カテゴリなどを明確に指定し、対象者にタスクを投げる事が出来ます。
又、忘れがちなFacebookやTwitterへのソーシャルポストもブログ画面を通してスケジューリング&投稿でき、CoScheduleひとつでコンテンツの企画からスケジュール、ワークフロー、投稿まで行えます。
現在は月10ドルと有償版のみの提供となっています。
リンク:CoSchedule
まとめ
インバウンド、コンテンツマーケティングが注目され始め、ツールも多数登場し始めています。
コンテンツマーケティングは極論、顧客に欲している情報に応じて正しいフォーマットでコンテンツを作るだけではありますが、その作業を継続的に実施し続けるには管理業務が極めて重要になってきます。
そんな時に大きく活躍してくれるのがこれらコンテンツマーケティングプラットフォームです。
今抱えている問題点などに合わせて適切なプラットフォームを選び、更なるコンテンツマーケティング施策のスピードを加速出来るのではないでしょうか。