弊社CoreではContentForceというコンテンツマーケティング向けのプラットフォームツールを提供しています。
弊社が提唱しているコンテンツマーケティングとは、見込顧客が探しているであろう情報を前もって想定し、それら情報を記事として提供する事で潜在顧客を集客するものです。結果的には集客した顧客がコンバージョンへと移り、企業の収益拡大に貢献する事になります。この手法は、記事の「数」が重要な要素であり、根気よくコンテンツを作り続け、顧客と接触する努力をしていかなければ効果が出にくいのも事実です。
そんな中、このコンテンツマーケティングを確実にそして最後まで継続して実施する為には、可能な限り工数を軽減しなければならないと考えました。当時、コンサルティングを行う上で最も工数が掛かっていたのが「コンテンツの受発注管理」と「効果検証のレポート作成」でした。
大量の記事案を企画し、クライアント様に一つ一つ内容をご確認頂き、問題なければ弊社でコンテンツの制作に入る。そして、制作が終わり次第納品し、一つ一つの記事をクライアント様にご確認頂き、承認頂く。この作業は非常に工数がかかり、施策を煩雑にして妨げる要因でもありました。
また、ContentForceを提供するまではExcelによってコンテンツを管理し、メールで納品&承認をして頂いておりました。この作業は扱うコンテンツの数が増えるに連れ、めちゃくちゃになり、各記事がどの様な進捗で進んでいるのか分からなくなるほどでした。又、クライアント様側もメールの添付で送付されてきたコンテンツを一つ一つ開封し、チェックし、修正箇所をメール本文で一つ一つ書いて返信する作業をお願いしておりました。これはクライアント様側にも非常に負担のかかる作業であり、施策の進捗を遅らせる要因にもなっていました。
これでは埒が明かないという事で、専用のシステムを開発し、クライアント様の工数を可能な限り削減する事を目指しました。現在は複数のクライアント様にご利用頂いており、作業工数も以前の1/4まで大幅に削減する事が出来ました。
引き続き機能を拡充させ、コンテンツマーケティングの総合プラットフォームとして確立していく計画です。
今回は、ContentForceを開発するにあたって弊社が重要視している事を書いてみたいと思います。
使い易さ
ユーザーの使い易さは極めて重要な要素です。
ContentForceは飽くまでもコンテンツマーケティング施策の補助的ツールでしかありません。このツールの使い方を覚える為に時間を割かなければならない様な機能は不要と考えています。
継続運用が重要なコンテンツマーケティング施策ですから、弊社のクライアント様はこのツールを日常的にご利用頂く事になります。その中で使い難い箇所が1つでもあれば、その使いにくさを毎回繰り返す事になります。これはユーザーにとって非常にストレスであり、当初の目的とはかけ離れている事になります。頻繁に使ってコンテンツマーケティングを運用頂くツールだからこそ、使い易さは非常に重要な要素になるわけです。
例えば、クリック回数は重要な指標です。どんなに下層の機能でも3クリックで全てのページ&操作が出来るように心がけています。TOPページから一番下層にあるソーシャルシグナル値推移表までも3クリック以内で見ることが出来ます。
まだまだUI/UXには改善の余地がありますが、一番重視している要素として使い易さが挙げられます。
ページ表示速度
ローディングタイムはユーザーを苛つかせ、ツールの利用率を下げる要因になります。
私が以前アクセス解析ツールを利用した際、データ表示に10秒近く待つ事が頻繁にありました。グラフィカルでアクセス状況を分かりやすく表示してくれるフリーのアクセス解析でしたが、データ表示速度が遅いことで私の印象は悪く、使うのを嫌煙したくらいです。
ネット速度が早くなり、瞬時にページが切り替わるのが当たり前の今、データ表示が少しでも遅いとユーザーが感じると、忽ち「不便」とネガティブな印象を持ってしまいます。こうなってはツール自体は使われなくなり、結局マーケティング自体が稼働しなくなります。
ContentForceも例外ではありません。大量のデータを取り扱い、ユーザーのリクエストに応じてデータを選択&表示しています。特にアクセス解析データと検索エンジンの順位データは膨大で、毎日大量のデータが追加されていきます。当然ユーザーにとってはデータ量は関係なく、欲しいデータを早く見たいという事だけに関心があります。
「簡単&使いやすい」と感じていただき、継続的にツールを利用いただく為には、表示処理を可能な限り最小限に抑え、瞬時にデータを表示する必要があります。目標はどんなリクエストであったとしても1秒以内に表示する事です、とてもチャレンジグですが…。
データの精度
レポーティング機能に於いてデータ精度は「100%一致」がしかるべき姿です。
ContentForceでは様々な切り口でアクセスログを取得し、データベースに格納しています。Webサイト全体はもちろんの事、参照メディア別やコンテンツマーケティング箇所のみの値、施策実行済みのページ単位と細かくデータを閲覧出来るよう、予め定めたルールに基づいてデータを細分化し、格納しています。
しかし、毎日大量のデータを取得してると、何かのタイミングで一部データに不一致が発生する可能性があります。例え一部のデータであったとしても、施策の効果測定や今後の戦略に大きく影響するデータですので、精度は極めて重要であり、どのデータも実数値と一致させなければなりません。
この為、不定期にランダムでデータを抽出し、実際の抽出元であるGoogleAnalyticsや検索エンジン、ソーシャルメディアの値と整合性を確認しています。
データエクスポート機能
別の会社でWebマーケティングのコンサルタントとして従事していた時、複数のツールを利用していた事があります。その際、データエクスポート機能が貧弱なツールが多いと不満を感じた事を今でも覚えています。
Webブラウザで見ることが出来るデータは飽くまでも一部のデータでしかありません。Webマーケティングは分析、改善を行うことに価値があり、詳細なデータ抽出はとても重要です。
しかし、特に日本国内を対象としたツールの中には全体値しか取得できなかったり、そもそもエクスポート機能を備えていないなどエクスポート機能が非常に乏しく、データから分析ができない物が多い印象でした。
これでは何の為のマーケティングソフトウェアであるか疑問を感じせざるを得ません。
ContentForceも未だまだデータエクスポート機能に乏しいのが正直な所です。一部のデータしか抽出出来ませんし、本当にデータを活用するには、ユーザー側でデータを統合し、さらに加工しなければなりません。
海外のマーケティングソフトウェアを見ると、レポーティング機能を備えていたり、その先のインサイト(分析から見えてきた改善点)を探し出すレポート機能を備えている物まであります。
ContentForceも弱い所ですが、確実に改良が必要な箇所ですので、今後も注力箇所として開発、実装していく予定です。
セキュリティ
クライアント様のデータをお預かりしている以上、セキュリティは最重要事項です。
全てのデータを暗号化し、安全な場所に保存します。また、データの取り扱いも非常に気を使っています。プログラム側でも同様にセキュリティチェックを行い、データ漏えいなどが発生しないよう、細心の注意を払って構築していく必要があります。
ざっと思い当たる所を書いてみました。未だまだ開発中ですので、今後機能が拡充するに当って、重視する所が変わってくるかもしれません。
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株式会社Coreはコンテンツマーケティング会社ですが、今後のWebサービスベンダーとしてContentForceを中心にWebサービスの開発に注力していきます。
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