皆さんこんにちは。株式会社CINCでエンジニアをしている傍らブログを書いている者です。
私は今まで殆ど文章を書いてきませんでしたが、仕事上、ブログを書き始め、「ものを書く」という事が如何に大変か思い知るようになりました。
特に大変なのが「分かりやすい文章を書く」ことです。初めに自分の頭に描く内容を文章として書き起こすのですが、後から読み返してみると自分ですら内容の理解に困る箇所がチラホラあったりしました。
それほど文章を書くのが下手だったので、始めの頃は丁寧な文体で長文を書くのに苦戦しました。
まだまだ未熟で、稚拙な文章だらけではありますが、文章の書き方や伝え方を学び、語彙力を伸ばしながらライティングに慣れていきたいと思います。
今回は、そんな私が見つけた上手な文章の書き方、そのコツ10個を紹介したいと思います。まだ初心者ライターですが、どなたかのお役に立てれば幸いです。
文章の書き方10個のコツ
プロのライターさんの文章は分かりやすく、使う単語や表現、内容もすばらしく、どれも見て真似しても直ぐに身につかないスキルばかりです。意識的に雑誌や書籍を読むと、洗練された文章の書き方に関心するばかりです。
プロ級の書き方をここで紹介するのは無理ですが、チョットしたコツで文章の見栄えが変わるコツを紹介してみたいと思います。
その1)まずは言いたい事を明確にしよう
伝えたいメッセージを分かりやすく伝える為には、一つの大きなテーマを細かく『分解』し、一つ一つ順を追って伝えなければ、相手は理解出来ません。
事前情報を持っていない相手に説明する場合は、それら必要となる情報を正しい順番で適切に伝える必要があります。
この『分解』と『順番』を頭のなかで整理し決める為には、まず始めにアウトラインを書きます。
アウトラインとは、章立てを箇条書きで書いた物です。
章立ての流れは多数ありますが、良く用いられる物として「起承転結」と「結論→理由→まとめ」の2つがあります。これらストーリ説明の方法を用いて、自分が伝えたいメッセージを整理し、それらメッセージを適切な順で説明していきます。
アウトラインを書くことで、頭のなかで描いた伝えたいメッセージと伝える内容が整理され、脱線することなく最後まで書き終える事が出来ます。
その2)短く言い切ろう
句点が無い長文は大変読みにくいものです。文章は出来る限り短く書きましょう。
実際に例を見てみましょう:
いかがでしょうか?
同じ内容でも、句点で文章を短く区切るだけで、グッと読みやすくなるはずです。
ついつい長く書いてしまう場合には、一度全て書き出して、後から句読点を用いて短く区切っていく事をお勧めします。
その3)1記事1テーマにしぼろう
1つの記事で伝えるメッセージは1つにしましょう。
あれもコレも1つの記事に詰め込んでしまうと、読み手にとって負担をかけてしまい、メッセージが伝わらない事があります。
伝えたいメッセージが具体的では無い場合は、幾つかのパート(記事)に分けて、読み手に伝える様にしましょう。
分ける事によって書かなければならない記事の数は増えますが、読み手にとては分かりやすく、確実にメッセージを伝える事が出来ます。
その4)語尾は揃えよう
日本語には「ですます」調と「だである」調の2つの文体があります。
原則、これら文体は混合して使う事は出来ません。文体を混ぜて文章を書くと、文章としてのイメージに統一感が無くなります。
初めに決めた文体は最後まで変えてはなりません。
その5)主語は文章の始めに登場させよう
読み手に取って、文章は「何」について述べているのかが一番の関心どころです。
主語をまず始めに記述する事で、文章の内容が理解し易くなります。
実際に以下の例を見てみましょう。
上記例の青枠の文書は、中々主語が登場しません。これでは、読み手は最後まで読みきらなければ「何」について書かれているのか分かりません。
これは読み手にとってストレスを感じさせてしまいます。
初めに主語を記述し、「これから何について話しますよ!」と告知してから述べた方が、読み手にとっても理解し易いでしょう。
その6)似た単語の連続利用は避けよう
似た単語を連続して書いているケースは意外にも頻繁に見かけます。
上記の例では要因である事を説明する「より」と、増加した意味を持つ「より」が同じ文に連続して出現している為、違和感を感じると思います。
これを避けるには、書いた文章を自分で読み直す事です。
書き手から読み手に頭を切り替え、文章を見直す事で、この様な間違いを簡単に見つける事が出来ます。
その7)修飾語は名詞とくっつけよう
修飾語とは「何がどうなのか」を説明する文の成分(単語)です。
主に形容詞や形容動詞がこれに該当します。
「美味しそうなケーキ」であれば、名詞「ケーキ」の状態を示す「美味しそうな」が修飾語になります。
良くある例として、修飾語と修飾の対象となる名詞が離れてしまい、読み手が理解し難い場合あります。
下の例を見てみましょう。
修飾語は修飾対象となる単語に近づけた方がより分かりやすくなると思います。
その8)徹底的に削ってみよう
意識しないで書いていると、本来は含めなくとも意味が伝わる単語を含めてしまい、わざわざ長い文章で複雑に書いてしまう事がよくあります。
例えば「事」がその代表例です。以下の例を見てみましょう。
上記例の両文章は同じ意味を示しています。しかし、青枠の文はあえて「する事」が含まれていますが、その意味はオレンジ枠の文章と変わりません。
これも防ぐ事は簡単です。書いた後に文章を読み返し、削っても文章の意味が変わらない箇所を探してみましょう。「する事」など不要な箇所はどんどん削除し、スッキリとした読みやすい文章を作ってみましょう。
その9)箇条書きを使ってみよう
箇条書きは長い文章を分かりやすく分解し、短い時間で伝える事が出来る方法です。
箇条書きにする事で、1つ1つの事が独立して見える為、理解がしやすくなります。
様々な事を1つの文章で記述する場合は、箇条書きで示すのも分かりやすい文章を書くひとつの方法になります。
その10)校正ツールを使ってみよう
ら抜き言葉や誤字、脱字などは校正ツールを使う事で素早くチェック出来ます。
お勧めの校正ツールとして、MSWordとATOKクラウドの2つがあります。
MSWord
OfficeのWordには日本語校正ツールが備わっています。Word上でそのまま文章を書くことで、自動的に校正指摘が入り、波線で指摘される箇所を右クリックする事で、校正案を閲覧出来ます。
ATOKクラウドチェッカー
有料ですが、ATOKクラウドチェッカーはWebブラウザ上から手軽に校正できます。
ATOKクラウドチェッカーにログインし、チェックしたい文章を貼り付け、「チェック」をクリックする事で、その場で校正結果を表示してくれます。
ATOK
校正ツールではありませんが、日本語入力変換ソフトATOKには自動校正機能が付いています。
変換途中でも自動的にチェックしてくれる為、後から再度チェックする手間が省けます。
まとめ
今回ご紹介した書き方のコツは文章を書く上で必要な能力のごく一部ですが、少し意識するだけで読みやすくわかりやすい文章を書くことが出来ると思います。
プロのライターさんは様々なライティング技術を用いて文章を書いていますので、興味がある方はぜひ下記参考サイトをご覧ください。
<参考サイト>
・第3回プロから学ぶ「わかりやすい文章の書き方」
・書き方ができる人コム – うまい文章の書き方が学べるサイト