コンテンツマーケティング向けプランニングツール「キーワードマップ」の機能を追加アップデートしました。
キーワードマップで可視化したユーザーの興味関心キーワードに一致するYahoo!知恵袋の質問文を閲覧出来るようになりました。
これにより、キーワードだけでは見えてこない背景や欲求、悩みなどをYahoo!知恵袋の質問文から把握する事ができ、よりユーザーが知りたい内容を軸に記事案(コンテンツ執筆向けのアウトライン)立てが出来ます。
キーワードマップ
キーワードだけでは見えない背景を理解する
共起ネットワーク図は、主軸ワードの検索共起語をハブ(node)として関連性があるワード同士をまとめ可視化する事により、その主軸ワードのテーマやユーザーの興味関心、ニーズを体系的に理解できます。
上の図はキーワード「定期預金」の共起ネットワーク図です。
定期預金を検索するユーザーには、「金利」や「利息」といった金銭的メリットやリターンを検討している人もいれば、「解約」や「満期」、「引き出し」といった定期預金から現金を引き出す事を検索する人、そして「違い」や「計算」など他金融商品や預金の違いを検索している人などがいる事が一目で分かります。
ユーザーの検索意図や意思が分からない場合もある
共起ネットワークで可視化する事で、主軸ワードにまつわるユーザーのニーズを把握する事は出来ますが、なぜその語句で検索したのかといった「検索意図」までは理解する事が難しい場合もあります。
上の図は、キーワード「高血圧」の共起ネットワーク図です。
「高血圧」にそれほど詳しくない方でも、「運動」や「食事」、「治療」などを検索するユーザーの意図はなんとなく理解できると思います。
しかし、共起ネットワーク内に表示されている「グレープフルーツ」というワードを検索するユーザーの意図は瞬時にイメージ付くものでしょうか?
Yahoo!知恵袋でユーザーの意図を探ろう
キーワードを見ただけではピンと来ない時は、実際にそのキーワードを含むYahoo!知恵袋の質問文を見てみましょう。
実際のYahoo!知恵袋の質問文から、そのキーワードでユーザーは何を探しているのか、読み取ってみます。
キーワードを入力し共起ネットワーク図を表示させると、右上に「Yahoo!知恵袋」というタブが表示されますので、クリックします。
左側に主軸ワードのnodeとなる検索共起語が表示されます。調査したいnodeワードをクリックします。
ユーザーの検索意図が分からなかったキーワード「グレープフルーツ」をクリックします。
すると、選択したキーワードを含むYahoo!知恵袋の質問文が表示されます。
上の図は「高血圧」と「グレープフルーツ」の2語を含む質問文です。
質問文に含まれるワードは目立つように黄色などで網掛けされるので、一目でユーザーの意図が書かれている文章を見つける事が出来ます。
Yahoo!知恵袋の質問文を読んでみると、グレープフルーツは血圧の薬と共に服用しては成らないという事が分かります。
その他にも、グレープフルーツと似たデコポンや夏みかんなどの柑橘系果物と高血圧の薬に関する質問が目立ちます。
複数のYahoo!知恵袋質問文を読んでいくと、「高血圧」と「グレープフルーツ」の検索意図として、グレープフルーツが高血圧の治療薬の効果を必要以上に強めてしまう為、本当に食べても問題が無いのか?、類似した果物は同じ作用を引き起こさないか?、といった薬に関する悪影響を知りたい方の検索ニーズである事が分かります。
以上の様に、キーワードだけではユーザーの検索意図が掴めない場合、Yahoo!知恵袋の質問文からキーワードのニーズや背景を読み取る事で、よりユーザーの悩みや興味関心事を理解する事が可能です。
これらニーズを発掘し、記事案(アウトライン)立てを行なう事で、ユーザーが知りたい内容に合わせたコンテンツを執筆・作成できます。
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「コンテンツマーケティング」という言葉がブームだった2013年~2014年頃は、対策キーワードありきの記事を大量に作成し、公開する手法が一般的でした。
しかし、Googleによるコンテンツ内容の理解力が進み、ユーザーニーズをより精度高く掴める様になった現在、内容が充実していないコンテンツを公開した所で、殆ど自然検索経由のトラフィックを獲得する事が難しくなりました。
ユーザーの知りたい事、つまり読者の検索ニーズや背景を理解し、ユーザーにとって有益な情報を伝える事が、トラフィック獲得という観点からも重要になってきました。
出来る限り早く、しかし正確にユーザーの検索意図やニーズを理解するべく、keywordmap.netを利活用して頂ければと思います。