コンテンツマーケティング施策では、潜在顧客が欲している情報を想定し、コンテンツとして情報を提供する事で顧客との接触を図る施策です。
したがって、潜在顧客がどういう情報を求めているかという予測力や顧客理解力が求められます。
とは言っても、実際に頭で考えても中々顧客像を理解する事は難しいものです。実際に自分がその立場になって、無意識的に疑問が生まれ、情報収集に走るものです。意識的に、しかもその立場に成ってないのに頭で考えることにどうしても限界があります。
では、どうするか?アクセス解析の流入キーワードデータや顧客からのヒアリングからヒントを得るのも一つの手段ですが、ネット上のサービスをうまく利用すれば簡単にコンテンツ企画のヒントを得る事が出来ます。
今回は、ネット上のサービスを上手く利用してコンテンツ企画案の材料となるヒントを得る方法を紹介したいと思います。
Q&A系掲示板
掲示板には様々な悩みや不満に関する質問や話題が上がっています。そこには潜在顧客となり得るユーザーも投稿しており、どの様な相談や質問をしているのか見る事が出来ます。又、今まで気付かなかったニーズなども発見する事が出来、潜在顧客の声を集めるには非常に有効です。
Yahoo!知恵袋
言わずと知れた日本最大級のQ&Aサイトです。
投稿されている内容も真剣な相談からラフな会話まで様々な内容が投稿されています。
Yahoo!知恵袋の良い所は投稿数と検索機能の2点にあります。
先ず投稿数ですが、Q&A系から顧客の声を探すためにはある程度の投稿数が無ければなりません。あるキーワードに関わる投稿数が少ない場合、非常に内容が偏り、全体的な顧客ではなく特定の顧客像しか見ない事になります。これでは、コンテンツ案を企画しても一般的な潜在顧客には有益な情報にはなりえない可能性がある為です。
2つ目のメリットとして「検索の並び替え機能」です。Yahoo!知恵袋の場合、入力したキーワードに関連する投稿を関連性とは別に投稿日別順や回答数、閲覧数別に並び替える事が出来ます。この機能を利用する事で、どういった悩みや不安が多く検索されるのは調べる事が出来き、的を絞ってコンテンツの企画を立てる事が出来ます。
リンク:Yahoo!知恵袋
OKWave
OKWaveはQ&A専用のWebサービスです。
GooやBIGLOBEなど日本大手のポータルサイトにも連結しており、Yahoo!知恵袋と並んで日本最大級のQ&Aサイトです。
OKWaveは初めからQ&Aサービスとして作られた為、投稿されている内容も質問系が大半です。Yahoo!知恵袋の場合、非常にラフな内容も投稿されているのを目にしますが、OKWaveはサイトのテイスト上割りと真剣な内容が多いように見受けられます。
検索機能もYahoo!知恵袋と同じく閲覧数や回答数でも並び替える事が出来る為、より多くのニーズがある悩みを探す事が出来ます。
リンク:OKWave
キーワード
何か心配事や悩み、相談毎があれば、スマホを取り出しその場で検索するのが今や当たり前の行為になったのでは無いでしょうか。検索エンジンに打ち込まれるキーワードは人々の感心事をそのまま映しだしており、ニーズを垣間見ることが出来ます。
Adwordsキーワードツール
リスティング広告のGoogleAdwordsが提供しているキーワードツールです。
キーワードツールでは、入力したキーワードに関連するキーワード候補を自動的に探し出し、表示してくれます。又、検索ボリューム(検索される回数)を数字で表示してくれる為、どのキーワードにニーズが多いか少ないかを判断する事が出来、コンテンツ案の重み付けとして検索ボリュームを利用する事が出来ます。
▼実際に「リフォーム」を検索した時の画面
「リフォーム」の検索ボリュームとは別に、リフォームに関する検索キーワードとボリュームを表示してくれる。
リンク:Google AdWords キーワードプランナー
グーグルサジェストツール
Googleの検索画面でキーワード候補として表示される全てのサジェストキーワードを一覧化し、表示してくれるツールです。
Googleサジェストとして表示されるキーワードは関連性と検索回数に基いて表示される為、表示される時点で過去ユーザーの検索ニーズがあった事になります。Adwordsキーワードツールと共に利用する事で、過去の潜在顧客層が検索したであろうキーワード(=顧客の悩みや感心事)を探る事が出来ます。
リンク:グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
keygram
keygramはブログからキーワードを抽出し、連想ゲームかの様にキーワードに関連する言葉を抽出、表示してくれるサービスです。
Googleサジェストに似ているように見えますが、Googleは検索キーワードを対象としているのに対し、keygramは世界中にあるブログの中身(本文)を対象としている為、Googleサジェストやキーワードツールでは見えてこなかった言葉やアイデアを見つける事が出来ます。
リンク:コトバを見つける keygram
Yahoo!リアルタイム検索
Yahoo!リアルタイム検索ではツイッターやFacebookなどソーシャルネットワークを横断的に検索し、人々がキーワードに対しどの様な発言をしているか調べる事が出来ます。
掲示板などとは異なり、ツイッターなどは投稿がし易い事から本音やその場の瞬時の悩みなども見ることが出来ます。又、Yahoo!リアルタイム検索には感度分析を備えています。感度分析とは、つぶやきなどを分析し、その内容がネガティブなのかそれとポジティブなのか分析してくれます。この機能を利用する事で、世論はどの様に捉えているのか、コンテンツの書き方(テースト)はどうするべきか等のヒントを得る事が出来ます。
まとめ
キーワードツールやツイート検索、掲示板を見るだけでも顧客像が明確になってくると思います。
中々お客さんと時間に接していないマーケティング担当の方は顧客像を想像するのが大変ですが、ネット上の情報を上手く活用して少しでもお客様を理解できれば、顧客視点のコンテンツマーケティングが実施出来るかもしれません。