ソーシャルメディア上のユーザー行動や反響(エンゲージメント)を分析するツールが徐々に増え始め、より手軽に分析する事が出来るようになりました。
今回はソーシャルメディアマーケティングの調査分析を行うツールを紹介します。
ユーザーの反応を分析するツール
今はもとより、過去も含めソーシャルメディア上でどの様なユーザーの反応があったのかを分析するツールを紹介します。
Simply Measured – 無料分析ツール
ソーシャル分析ツール「Simiply Measured」の無料版ツールです。
12個の機能を無料で利用できます。機能例:
●Twitterのフォロワー分析
指定したTwitterユーザーIDを入力すると、そのユーザーがフォローしているユーザーの属性や志向などを分析してくれます。
フォロワーの平均ツイート数やツイート文に含まれるキーワード、ツイートするタイミングや頻度、カテゴリなど細かく分析できます。競合他社のツイッターアカウントやインフルエンサーを分析する際に大いに活躍してくれるツールでしょう。
●インスタグラムユーザー分析
写真投稿に対するエンゲージメント率やインスタグラム上の写真がFacebookなどの他SNSで拡散する率、リーチする時間帯など分析できます。
●Facebookコンテンツ分析
過去2週間のパフォーマンスレポートを表示。投稿に対するユーザーのエンゲージメント率やリーチ率、いいね数の獲得率など様々な数字をデイリー、ウィークリー単位で集計し、1枚のレポートに分かりやすく表示します。
リンク:Free Social Media Analytics Tools | Simply Measured
Topsy
キーワードを入れて検索すると、そのキーワードを含むツイート文を過去にさかのぼって検索できます。
又、フォロワー数が多いユーザーなどを「インフルエンサー」として分類化しており、インフルエンサーによる拡散力を分析する事も可能です。
競合他社がTwitter上で多くの反響を得ている場合、誰(ユーザー)が拡散誘発のキッカケとなったか等、商品を広く告知する際に重要となるユーザーを分析出来ます。
又、3つのキーワードのツイート数をデイリー単位で分かりやすくグラフ化する機能もあり、過去の拡散推移を数字で追うことが出来ます。
リンク:Topsy
Insight Intelligence
国産のソーシャルメディア分析ツールです。
月額8万円からと有料ツールではありますが、機能性の高さと日本語への特化しており、本格的なソーシャルメディア分析には必要となツールかと思います。
Twitter社は、提携契約を結んだ企業(ツール)に対してのみツイートデータを供給している制約上、詳細なソーシャルメディア分析を行いには提携を結んでいる企業のツールを使う必要があります。
※通常のAPIではごく一部のデータ(1%以下のサンプリングデータ)しか取得出来ない
データセクション社は日本企業であり、日本語特有の形態素別の分解やデータクレンジング技術を保有しており、海外のツールよりも遥かに正確な日本語ベースの分析が出来ます。
リンク:
Buzzsumo
BuzzsumoはキーワードとURLの2つで、ソーシャルメディア上で拡散しているコンテンツページを探し出せるソーシャルメディア調査ツールです。
いいね数やシェア数が多いWebページを探しだしてくれる、Googleのような検索ツールです。コンテンツ内容や書き方など、ユーザーから支持を受けるコンテンツは何かを分析する際に使うツールです。
※当ブログの記事「バズる記事の書き方や拡散元を調査するツール」で使い方を紹介しています。
リンク:Buzzsumo
今、話題になっている事を見るツール
今、何が話題になっているのか、多くのユーザーは何に興味を持っているのかモニタリングするツールです。
Yahoo!急上昇中ピックアップ
Yahoo!検索にて急上昇したキーワードを閲覧できます。
Webサイト検索のみならず、ツイートや画像検索、動画、人物名などで絞る事が出来ます。
又、期間を区切って見る事が出来、デイリー(日別)、ウィークリー(週別)、マンスリー(月別)で閲覧する事が可能。
リンク:急上昇中 ピックアップ – Yahoo!検索データ
ついっぷるトレンド
Twitterで今多くツイートされている話題やキーワードを閲覧できるWebサービスです。
有名人ランキングやまとめランキング、ニュースランキングなどカテゴリ毎に盛り上がっている話題を調べる事が出来ます。
リンク:ついっぷるトレンド|Twitterで【いま】盛り上がってる話題は?
kizashi.jp
兆し.jpは、ブログ上で話題となっている内容をキーワード単位で調べる事が出来るツールです。
このブログを書いている2015年2月22日の結果には、同日開催中の東京マラソンが上位にヒットしており、その反映性の高さが伺えます。
他のツールとは異なり、「キーワード」単位で話題を見ることができるので、キーワード分析を行う際にも利用できるWebサービスです。
各話題ワードをクリックすると、そのワードを含むブログ投稿記事や日別の出現推移を表したグラフなどより詳細な分析が出来ます。
リンク:kizashi.jp
Yahoo!リアルタイム検索
TwitterやFacebookなどで「今」つぶやかれている文章から検索できるツールです。
時事性が強いニュースや新しい商品のリリースなどに対するユーザーの反応をFacebookやTwitterを横断的に見ることが出来ます。
又、Yahoo!リアルタイム分析には感度分析も備わっており、膨大なユーザーの反応(文章)から感情的にポジティブなのかネガティブなのかもひと目で分かります。
リンク:Yahoo!リアルタイム検索
まとめ
ネット上には様々なソーシャルメディア分析ツールが公開されています。
FacebookやInstagram、Vine、Snapchatなど新興のソーシャルメディアは激的なスピードでユーザーを獲得し、消費動向にも大きな影響を与えつつ有ります。
消費者マインドが非常に早いスピードで変化する現在、自社が行っているソーシャルメディアマーケティングが複数のSNS上で正しく機能しているのか定期的な効果検証や調査を行い、短いスパンで改善発見→改善実行を行う必要があります。
今回紹介したツールを駆使し、定期的に効果検証できる環境を整えましょう。