いくら良い内容の文章を書いたとしても、誤字脱字が沢山あってはその文章のイメージもよくありません。誤字脱字があるだけで、内容そのものを疑われてしまう事だってあります。
本来、文章コンテンツの作成には、文章を執筆するライターと、その文章を検文し修正する校正士の2名体制が好ましいでしょう。
しかし、コンテンツマーケティング施策として、その様な体制を組むことが出来る企業は殆どありません。ライターがコンテンツの企画から構成、執筆、校正、清書までコンテンツの制作すべてを一通り行うのが一般的かと思います。
今回は、そんな工数と時間がかかる校正作業を楽にしてくれる文章校正ツールをご紹介したいと思います。
お勧めの文章校正ツール5選
普段よく利用する校正ツールから、使い易く検文機能性が高いツールを5つ選びました。
MS Word
王道のWordには非常に高度な校正ツールがついています。
文章の草稿から清書をWordで行われているライターの方は多いと思いますが、都度Wordの校正ボタンをポチっと押すだけで見落としがちの誤字や脱字を素早く発見できます。
「校閲」タブをクリックし、「スペルチェックと文章校正」をクリックします。
すると、執筆中の文章すべてを自動的に校正チェックし、間違いがある箇所を赤・青の波線で目印を付けてくれます。
修正候補は波線をクリックする事で、右のサイドバーに誤りの箇所と修正候補が表示されます。
恐らく、殆どのパソコンにはMS Wordがインストールされているかと思いますので、
まずはWordを使って校正確認を行ってみることをお勧めします。
Just Right!5 Pro
JustSystems社の文章構成専用ツールJust Right!5 Proです。
有料ソフトウェアではありますが、専用ツールともあり校閲能力が非常に高いのが特長です。
単純な誤字脱字はもちろんの事、環境依存文字や長文、西暦と和暦違い、表現の揺れなど様々な項目をワンクリックで校正してくれるソフトウェアです。
又、自ら新しいキーワードを登録(学習)する事もできます。
日々生まれる新用語などをWikipediaや各オンライン辞書から抽出し、登録する事で、より正確な校正を行う事が出来ます。
その他には独自チェックツールを作成し、自動校正をかける事もできます。
ニュースメディアや医療、政府、自治体などコンテンツに公共性や精度を求められる場合は、表現そのものにも非常に厳格なルールが設定されています。
校正士が全てのルールを記憶するには非常に多くの時間を要し、また記憶に頼る為、抜け漏れのミスも発生します。
Just rightでは独自の表現や読みを学習させ、校正チェック項目に反映させる事ができます。
自社独自のチェックも自動的にチェックできる為、厳しいルール設定がある企業や多数のコンテンツを作られる企業にはお勧めの校正ソフトウェアです。
リンク:Just Right!5 Pro
ATOKクラウドチェッカー
Webブラウザ上から手軽に文章校正ができるWebサービスです。
校正エンジンはJust Rightを利用しており、高度な文章チェックをより手軽に行う事ができます。
ATOKクラウドは有料のWebサービスとなっており、使用するにはATOK Passportというサービスに申し込む必要があります。(月476円:税抜)
デスクトップ版のJust Rightと比較し、辞書登録や表現や統一などの独自ルールを適用する事は出来ませんが、一定の文章校正であれば十分足りる機能性です。
又、ATOKパスポートを契約すると、日本語入力システムで有名なATOKも利用でき、より正確に素早くタイピングができる環境を整える事もできます。
リンク:
・ATOK Passport
・ATOKクラウドチェッカー
Webサービス「日本語文章校正をサポート」
Yahoo!APIを利用した文章校正サービスです。
こちらもWebブラウザを通して文章をチェックする事ができ、無料で利用できます。
校正精度も十分に備わっており、誤字脱字のチェックから略語、平仮名表記が好ましい単語、二重否定まで細かく文章をチェックできます。
合わせて文字数もチェックしてくれる為、案件の入稿条件に文字数制限がある場合は合わせてチェックできます。
リンク:日本語文章校正をサポート
Enno
Ennoは変換ミス(タイポ)や誤字脱字をWebブラウザ上でチェックできる文章校正Webサービスです。
ミスがある箇所を黄色い枠で分かりやすく表示してくれるため、修正箇所の把握がし易いのが特長です。
ユーザーからの変換ミス登録を受け付けている為、日々新しい用語や誤字変換ミスなどが登録されるサービスでもあります。
無料で利用できる為、簡単にサクッとチェックされたい方にはお勧めのサービスです。
リンク:Enno
まとめ
今回はデスクトップ上で起動する校正アプリケーションから、Webブラウザを通して手軽にチェックできるWebサービス版の校正ソフトまで紹介しました。
各ツールにはメリットもあればデメリットもあります。校正レベルや使用頻度に応じて適切なツールを選ぶべきでしょう。
尚、私はJust Right Proを一番おすすめします。文章校正のみを行う専用ソフトだけあって校正精度は極めて高く、校正担当者が記憶や経験を頼りに行ってきた様々なチェックを全て自動化できる機能が多数搭載されています。
有償ソフトともあり、やや敷居は高いと思いますが、オウンドメディアを継続的に運営される企業にはお勧めのツールです。