GoogleAdwordsやYahoo!リスティング広告などにある『見積もり機能』をご存知でしょうか?
検索ボリュームを参照できるキーワードプランナーはWebマーケッターやディレクターの方であればよく使う定番ツールですが、なぜかトラフィック予想データのツールはそれ程使われていないように思えます。
実は、見積もりツールはキーワードプランナーよりも金額面で詳細なデータを参照でき、各施策の費用対効果を試算する時に活躍するツールでもあります。
そこで今回は、リスティング広告の見積もり機能を紹介したいと思います。
Adwordsのトラフィック予想ツール
同一機能のツールは2大リスティング広告であるYahoo!リスティング広告とGoogleAdwordsの両方に組み込まれていますが、今回はAdwordsのキーワードプランナーを取り上げたいと思います。
それでは早速トラフィック予想のツールを使ってみましょう。
Adwordsキーワードプランナーにアクセスし、「キーワードリストのトラフィックの予想データを取得」をクリックします。
すると、調べたいキーワードを入力する為のテキストエリアが表示されますので、キーワードを入力しましょう。
左下の「予測データを取得」をクリックします。
すると上図の様に表示回数(impression)やクリック数、入札単価(CPC)がグラフとなって表示されます。
上記グラフや表示される指標の数字をもとにキーワードの集客価値を調べていきましょう。
費用対効果を見積もってみよう
それでは見積もり機能を使って、対策キーワードや施策の費用対効果を見積もってみましょう。
上図はキーワード「ホテル 予約」表示回数の推移を表示したグラフです。
一定の入札単価のレンジまでは表示回数、想定クリック数は増加し続けますが、あるポイントを境に上昇が止まります。
上昇が止まる境がそのキーワードの最大ポテンシャルと言えるでしょう。
リスティング広告で集客数を最大化する為には掲載順位の上昇と表示回数の最大化が必須となってきます。もちろん、クリエイティブの文章も非常に重要な要素ですが、それ以上に重要なのがimp数とRankです。
表示回数と順位は様々な要素で決定されますが、主に入札単価(CPC)と品質スコア(QualitySocre)の2つの指標で決まってきます。
※その他の要素として、キャンペーンの予算、予算消化配分設定等もある
上図はキーワード「ホテル予約」の推移です。
CPCが109円の場合、表示回数やクリック数に伴う費用も増減しますが、最も露出されるCPCの場合は、費用が18万円かかる事が分かります。
ということは、キーワード「ホテル予約」による集客価値は1日に18万円に相当すると考える事ができます。
キーワード「ホテル 予約」をリスティング広告経由で最大限集客しようとした場合、月に637万円要することになります。
もちろん、リスティング広告の運用改善によるクリック単価の低減化と表示順位の上昇によって集客費用の低減化を図る事はできますが、事実として数百万円の集客価値がある事が分かります。
Webマーケティングに於いて、集客施策のバリエーションは多数存在します。各施策は方法や期間の違いから費用がまったく異なり、また効果の即効性や確実性もことなります。
単純に施策を金額だけでは比較できませんが、掛かるコストが分かれば検討中のWebマーケティング施策を「金額」という指標で比較、検討できます。
世の中には確実に効果があり、利益をもたらすWebマーケティングはありません。様々な施策を実施し、継続的な改善を繰り返すことで最終的な利益創造を図っていくことになります。
取り敢えずやってみる施策ではなく、より確度高く効果を低コストで実施する為には、今回紹介した見積もり機能は使えるかもしれませんね。