最近、SEO業界では新しいパンダップデートで話題が持ちきりのようです。
ニュースによると、Google社は9月25日前後からPandaupdate4.1を全世界に対して適用を開始したとの事です。
既に多くの変動報告がネット上で上がっており、このアップデートでアクセス数を大幅に増やしたサイトもあれば、減少したサイトもあるとツイッター上ではつぶやかれています。
Google社のFar氏の発表によると、ユーザーの要望から、今回のパンダップデート4.1は様々な要素を用いてより正確に低品質なコンテンツを見抜けるように成ったとの事。結果として中小規模のWebサイトでも品質の高いコンテンツを保有しているWebサイトは順位上昇が可能になった、と記載があります。
▼Far氏の発表@Google Plus
どうやら今回のアップデートの内容を読み解くと、Googleはよりページの内容に重きを置く順位決定を行うように成ったとの事です。
コンテンツマーケティングは主にユーザーを対象にコンテンツを制作し、ソーシャルや検索、メールマーケティングを通してコンテンツを配信し、顧客の育成を図るマーケティング手法です。
したがって、コンテンツの企画や作りは全てユーザーを主軸に作ります。SEOがその対策対象としているロボット(検索エンジンクローラー)向けにコンテンツ作成する訳ではないので、過去コンテンツを作成しても中々検索エンジンから評価されない物もありました。
例えば画像が多いページです。沢山の面白い画像を貼り付けただけのページや、画像1枚のインフォグラフィックを掲載したページは、なかなか検索エンジンから優良なページとして評価されて来ませんでした。しかし、今回のアップデートでより品質を理解できるアルゴリズムになったとの事ですので、実際にコンテンツマーケティング施策によって作成したWebページがどの様に評価されたか見てみたいと思います。
コンテンツマーケティング記事の検索順位
コンテンツマーケティング施策として作成した記事のメインキーワードの検索順位推移を見てみましょう。
尚、今回の順位測定には弊社サービスのコンテンツフォースを利用しました。
事例1
変動が始まった10月1日から3日まで大幅に動き、4日移行から変動が安定し、現在は横ばいで推移しています。
9月30日段階では平均検索順位が54位に対して、10月7日の平均検索順位は46位と全体的に8位も上昇した事になります。又、50位以降(圏外)に位置していたキーワードが10月1日を堺に11位~20位の範囲に移動し、全体的な順位上昇に影響しました。
当然ながら、SEOと呼ばれている施策(外部リンクの購入やSEO施策)などは行っておらず、純粋にユーザーに視点を於いたコンテンツを作成し、公開しただけです。
これらコンテンツは公開して1ヶ月が経ちますが、この様な旧変動は今回が初めてである事を見ると、やはりGoogleの新アップデート「Pandaupdate4.1」が評価したのではないかと思います。
事例2
上記は最近コンテンツを公開したばかりのWebサイトの順位推移です。
10月4日から急に変動し始め、圏外に位置していたキーワードが40位層(5ページ目)や20位層(3ページ目)へ移動しています。これも今回のアップデートに伴い、ページの評価が向上した為と考えられます。
まとめ
まだPandaupdate4.1が適用されて数日しか経過していませんので、明確な判断はまだ出来ません。
しかし、過去そして今回のGoogleの動向を見ても、「Content is King」という考えは変わっていないな、と強く感じました。
今もなお検索エンジン最適化という施策はWebマーケティングに於いて重要なのは明白です。しかし、Googleがコンテンツの内容をより正確に理解出来るようになりつつある今、検索エンジンを見てWebサイトを作るのではなく、ユーザーに視線を向けてコンテンツを作り続ければ、行く行くは検索エンジンからも自然に評価されるように成った、となるのでは無いかと思います。