(この記事は、2014年12月に書かれたものを2019年5月に加筆・修正したものです。2019年5月時点でサービスが終了、あるいはサイトが閉鎖されている項目もございますが、そのまま残していますのでご注意ください)
Webマーケティングを展開していくうえで、避けては通れない難関がキーワード選定です。
自分自身がその道に通じているジャンルや分野であればまだしも、知らない商品やサービスに関しては、潜在顧客の気持ちであるキーワードを読み解くのは至難の業でしょう。
そんな時に使えるのがキーワードツールです。
キーワードツールとは、インターネット上で検索された語句や打ち込まれたキーワードを抽出することができる便利なツールのことです。
さて今回は、そんなWebマーケティングに使える便利なキーワード検索ツール(無料)をご紹介したいと思います。
目次
○検索エンジン系キーワードツール
∟Google Adwordsキーワードプランナー
∟keywordmap(キーワードマップ)
∟キーワードウォッチャー
∟キーワードアドバイスツール(Yahoo!)
∟関連キーワード取得ツール(仮名・β版)
∟goodkeyword
∟Ubersuggest
○辞書データ系キーワードツール
∟類語.jp
∟Weblio 類語辞典
∟連想類語辞典
○UGC系キーワード抽出
∟はてなブックマーク タグ一覧
∟Yahoo!知恵袋 タグ
∟Naverまとめ トピック一覧
○その他のキーワード抽出ツール
∟keygram
∟Social Insight
∟Googleトレンド
∟rishirikonbu.jp
○まとめ
検索エンジン系キーワードツール
Google Adwordsキーワードプランナー
言わずと知れたキーワードツールです。
元々はリスティング広告であるAdwords向けに公開されているツールであり、キーワードを入力すると過去どの位の検索回数が発生したかを表示します。
また、平均入札単価や想定クリック数などリスティング広告で出稿したときの広告費と集客数を試算できます。
その他に候補となるキーワードや類似キーワードも同時に表示するため、キーワード連想で煮詰まったときにはまず初めに利用するツールではないでしょうか。
リンク:Google AdWords キーワード プランナー
keywordmap(キーワードマップ)
SEOはもちろんのこと、SEMやコンテンツマーケティングといった様々なWebマーケティングに対応したマルチな支援ツール。
キーワード選定においては世界最大量の日本語データに基づいて、
ユーザー調査:ユーザーが何を求めているのか、その検索意図を可視化
キーワード調査:検索Volや流入数、CPCなどを一括抽出
競合調査:競合ドメイン・ページをリサーチ、自社の強みや弱みを簡単分析
などから、多角的にWebマーケティングに最適なキーワードを選定することができます。
キーワード選定のほかにも、keywordmap(キーワードマップ)にはリスティング広告やバナー広告などの調査・分析、関連キーワードの調査、共起語の抽出・分析などWebマーケティングに必要なツールが多数揃っています。
少しでも気になった方は、まずは一週間の無料トライアルからお試しください。
リンク:keywordmap
キーワードウォッチャー
ポータルサイトのGooや@ニフティなどで検索された検索クエリを過去13ヶ月間分抽出できるWebサービスです。
主軸キーワードを入力し検索すると、そのキーワードの関連付く他のキーワードが月間検索回数と共に表示されます。
実際に検索エンジン上で検索された実績のあるキーワードが大半ですので、市場のニーズがあるワードのみに絞って効率よくキーワードを選び出すことができます。
一部機能は有料版のみ利用が可能です。
リンク:キーワードウォッチャー(要ログイン)
キーワードアドバイスツール
Yahoo!スポンサードサーチのキーワードアドバイスツールです。
Google Adwordsのキーワードプランナーと機能面ではほぼ同じですが、このアドバイスツールはより詳細なリスティング広告データを調べることができます。
候補となる関連キーワードや各キーワードの月間検索数はもちろんの事、実際に広告が表示される回数の想定インプレッションや順位とクリック率、そして出稿した際の想定集客数と費用まで表示してくれます。
より多くのキーワードの候補を抽出し、対策した時の費用対効果を正確に判断する際には利用できるツールではないでしょうか。
リンク:キーワードアドバイスツール(要ログイン)
関連キーワード取得ツール(仮名・β版)
Googleサジェスト、教えて!goo、Yahoo!知恵袋の情報を元に関連するキーワードを抽出する便利ツール。
ユーザーが実際に打ち込んだクエリを参考にしたキーワード抽出なので、検索意図がしっかりと反映されています。
抽出されるスピードが圧倒的に早いのもポイント。
ユーザーがどんなことに疑問を抱えているのかチェックして、キーワード選定に活かしてみてはいかがでしょうか。
リンク:関連キーワード取得ツール(仮名・β版)
goodkeyword
抽出される関連キーワードの数が限られているものの、それゆえに検索されやすい上位のキーワードに絞られています。
こちらも抽出スピードが大変速いので、大まかなキーワード情報を手っ取り早く知りたい、という方にピッタリです。
なお、抽出されたキーワードはすべてコピーが可能なので、Excelで管理したり、キーワードプランナーなどのツールで、もう一歩先のキーワード調査に役立てることがきでます。
リンク:goodkeyword
Ubersuggest
ドメインやキーワードを入力するだけでSEO戦略を提供してくれる便利ツール。
対策したいキーワードの検索Vol数や候補キーワード、SEO難易度、広告出稿難易度などが一括で表示されます。
データ量は限られていますが、かなり詳細なキーワード調査が可能で、しかも無料です。
質の高いキーワード選定を、無料で手軽に行いたいという方にはぴったりのツールです。
リンク:Ubersuggest
辞書データ系キーワードツール
類語.jp
(類語.jpは、2019年5月現在、Webサイトが閉鎖されサービスが終了しています。ご了承ください)
類語.jpとはWeb上で利用できる類義語辞典のサービスです。
ユーザーが商品やサービスなどを考えた時、どの様な単語を頭のなかで想像し実際に検索するか類義語を抽出する必要があります。
類語.jpは新しい言葉でも常に登録され、トレンドを考慮しなければならないキーワードにおいても正しく類義語を選び出してくれます。
また、名詞だけではなく、悩み系キーワードで出現する動詞や形容動詞なども対応しており、テール系キーワードの抽出にも利用できます。
リンク:類語.jp(要ログイン)
Weblio 類語辞典
Web辞書では非常に有名なWeblioの類語辞典は無料で使える類義語辞典サービスです。
主軸キーワードをWeblio内で検索すると、他のキーワードで同じ・類似する意味の単語を瞬時に選びだしてくれます。
また、複数の辞書データベースから類語を参照する為、一度に複数の案を抽出でき、効率よく多数のキーワード案を抽出できます。
Weblio類語辞典はキーワードツールだけではなく、メールやパワーポイントで資料を作成する際に、表現を変えたいときに類語を探すなど日常の仕事シーンで使える機会は多数あるかと思います。
リンク:類語辞典・シソーラス・対義語 – Weblio辞書
連想語辞典
連想語辞典は、入力したキーワードから連想される単語や語句を直ちに表示するWeb辞書サービスです。
類語はもちろんのこと、該当キーワードからは安易に思いつけないような単語などが抽出できるので、幅広いワードでのコンテンツ対策に活用できます。
また、連想される数多くのキーワードから、新たなテーマの発見につながることもあるかもしれましれません。
無料なので手軽に利用できる便利なWeb辞書サービスです。
リンク:連想語辞典
UGC系キーワード抽出
はてなブックマーク タグ一覧
(はてなブックマーク タグ一覧は、2019年5月現在、サービスを終了しているようなのでご注意ください)
国内最大級のソーシャルブックマークサイト「はてなブックマーク」のタグ一覧ページです。
各ブックマークの仕分けを目的に、ユーザーが人的に登録した単語群です。各タグをクリックすると、そのタグに紐づくブックマークの一覧が表示され、各ブックマークには他のタグが表示されます。
人的に割り振られている為、ユーザーが実際に思い浮かべる言葉に近いワードがタグとして表示されていると思います。
これらタグをもとに、新たなキーワードを連想・抽出していくことが出来ます。
リンク:はてなブックマーク – タグ一覧
Yahoo!知恵袋 タグ
FAQサイト大手のYahoo!知恵袋には、各質問スレッドを紐付けるタグ機能があります。このタグも関連語の抽出元として十分に利用できたりします。
上図の様に、各質問ページの下部に関連するキーワードが表示されています。恐らく、質問文や回答文から関連語や出現度が高いキーワードを機械的に表示しているのではないかと考えられます。
いままで考えもしなかったキーワードなども見つかる時がありますので、煮詰まった時にちょっと知恵袋質問ページの下部を見てみることをお勧めします。
リンク:Yahoo!知恵袋
Naverまとめ トピック一覧
キュレーションサイトとして日々大量の記事が投稿されているNaverまとめにもタグ(トピック)機能が備わっています。
各キュレーションページのパンくずリスト枠には、関連するタグ(トピック)が付与されています。
キュレーションの話題・お題ベースでのキーワード深堀りにはなりますが、コンテンツ企画向けの主軸キーワード選びや、コンテンツマッチ広告のキーワード抽出には利用出来るかと思います。
リンク:トピック一覧 – NAVER まとめ
その他のキーワード抽出ツール
keygram
(keygramは、2019年5月現在、Webサイトが閉鎖されサービスが終了しています。ご了承ください)
ブログ検索サイトkizasi.jpの実験サービスであるkeygramは、過去のクローリングした数億以上のブログデータからキーワードを分析し、検索キーワードと共に出現頻度が高い関連語や共起語を表示します。
検索エンジン系キーワードツールとは異なり、実際の文章内から関連語を探す為、これから流行りそうなキーワードやSEOに重要な共起語などを選び出すことが出来ます。
また、上図の様に各キーワードのデモグラフィックを表示し、キーワード纏わる年齢層や性別、月別出現頻度など消費者行動も文章ベースで読み解くヒントを得る事ができます。
リンク:コトバを見つける keygram
Social Insight
ソーシャルメディアの管理・分析ツールである「Social Insight」には、ソーシャルメディア上で発言された内容からテキストマイニングを行いキーワードを表示する機能「ソーシャルメディア傾聴」が備わっています。
指定したキーワードに関連するツイートを分析し、共に出現回数が高い関連語を品詞ごとに表示します。
検索エンジンで検索されるキーワードの傾向とソーシャルメディアで発言される単語では傾向そのものが異なる為、新たなキーワードの発見がある事でしょう。
フリー版の場合、3回までキーワード分析ができますので、他のキーワードツールでは新しいキーワードやユーザーの意向を探し出すことが出来ないとお考えの方には利用をお勧めします。
リンク:ソーシャルメディア分析ツール Twitter/Facebook解析のSocial Insight
Googleトレンド
入力したキーワードのトレンド動向や急上昇ワードなどが無料で閲覧できるツール。
入力キーワードの検索数の推移(2004年から)をグラフで確認できるだけでなく、世界各国、地域においてどこで一番検索されているのか、なども知ることができます。
(ユーチューバーで調べてみると、右肩上がりのグラフが表示される。将来性が期待できる?)
現在話題となっているキーワードをリサーチするだけでなく、対策しようとしているキーワードに将来性があるかどうかについてもチェックしてみてはいかがでしょうか。
リンク:Google トレンド
rishirikonbu.jp
株式会社ディーボが無料で提供しているキーワード選定支援ツール。
関連語・口語キーワードの検索Volと上位表示難易度を推測して表示してくれます。
抽出されるキーワード数は少ないですが、検索Volはある程度の正確性を持っていますので、取っ掛かりとして大変参考になります。
また、SEO難易度が調べられるので、初心者の方や大まかな指標が欲しい、という方にはうってつけです。
リンク:rishirikonbu
まとめ
キーワードツールと言うと、多くの方がAdwordsのプランナーを想像されるかと思います。
実際にはWeb上に様々なキーワードのヒントとなるデータを表示してくれるツールがありますので、より潜在顧客層までカバーできるキーワードプランニングが出来ればと思います。