Google公式発表によると、4月21日以降、モバイル向けの検索結果に於いてスマートフォンに対応したページが優遇され、順位が上がると発表しました。
参考:検索結果をもっとモバイル フレンドリーに
あと1ヶ月弱でやって来る順位変動を迎えるにあたり、現在のPCとSPの検索結果違いや順位計測方法について調べてみました。
現在のGoogle検索結果は、PCもSPも基本的には同じです。
デバイスによって適切な形で検索結果を生成する為の仕組み(アルゴリズム)はデバイス毎に異なるだけで、検索対象となるインデックスと検索順位を決定するアルゴリズムは同じ物を使っていると想定されます。
あくまでも予想ですが、今後スマートフォンとPCの順位決定アルゴリズムから異なり、モバイル検索画面はモバイルフレンドリーなサイト程優遇されるのでは無いかと考えられます。
参考:スマホ専用のモバイル検索インデックスをGoogleが準備中か?
事実、スマートフォンによるWebアクセスは急上昇しており、多くのWebサイトでアクセス比率が最も多いデバイスでもあります。
上のスライは、地域性が強いと思われるキーワードの検索ボリュームと検索デバイスの比率です。(データ出典:Adwordsキーワードツール)
キーワードツールからもフルインターネットブラウザの携帯端末(=スマートフォン)が検索経由の流入の7割を占めている事が分かり、如何にスマホ重視でマーケティングを行う必要があるかが分かります。
現在はまだSPとPCの検索順位は同じですが、Googleプレイスの表示箇所はデバイスによって異なります。
地域性があるキーワードの場合、スマートフォン向け検索結果にはGoogleプレイスが上部(ファーストビュー)に表示されるのに対し、PC向け検索結果は通常のウエブ検索結果を数行表示し、結果ページ中ほどでGoogleMapの結果を表示しています。
このGoogleプレイスの表示箇所によって、事実上の検索結果は大きく異なります。
例えば「焼肉」で検索した際のぐるなびの順位を見てみましょう。
スマホの場合、Googleプレイスも順位のカウント対象と入れた場合、9番目にぐるなびのWebサイトが表示されます。
これに対し、PCの検索結果には上2番目に表示されます。
以上のように、プレイスの埋め込み箇所の違いで事実上の検索順位が異なってきます。
単ワードのみならず、「新宿 カフェ」のような検索クエリに地域名が入る場合もSERPsに変化が見られました。
上のスライドは「世田谷 カフェ」の検索結果ページのファーストビューです。
PCにはウエブ検索結果が3つ表示されるのに対し、SPには2つまでしか表示されません。
すでにPC向けの検索結果とSPの検索結果ページに大きな違いが発生していました。
Googleプレイス(Map)が表示される検索結果ページの場合、スマートフォンの画面で通常のウエブ検索が表示されるまでに平均3フリック必要だということが分かりました。(※上はiPhone6による上フリック)
プレイスを除いた場合の順位が2位でも、ユーザーにとっての順位は10位以下とも言えます。
iOS ver5以降のSafariでは、Webサイトへの直リンクがSERPs上に表示される様に。
調査のまとめ:
●Googleプレイスを除いたウエブ検索の順位はPCとSPは同じである
●しかしプレイス結果の埋め込み箇所が異なる為、事実上のランクはPCとSPで異なる
4月21日のGoogleアルゴリズム変更に備え、KPIとしての検索順位計測を見直す必要があるという結論にたどり着きました。
●プレイスを含めた実質順位計測の必要性
●SPとPC別々に順位計測の必要性
より正確な順位計測を行うには下記が必要である:
1)Googleプレイスもカウント対象に含める
2)PCとSP別々に順位を測定する
3)地域性が強い単ワードは主要地域毎の順位を計測
尚、GoogleMapの結果を含めた順位計測を行う方法例として下記2つがあります:
・GRCの検索設定で「Googleプレイス」を選択
・SERPs.comなどLocalMapをカウント対象に含めるサービスの利用