今回はコンテンツマーケティグで関わる役職を挙げてみました。役職名や役割は企業によって異なりますが、どの様な業務があるのか説明してみたいと思います。
コンテンツマーケティグに関わる役職
Webプロデューサー
Webプロモーション全体を統括している職種で、リスティング広告からSEO、DSP、アフィリエイト、純広、WebPRなど、様々なWebプロモーションを総括的に見る役割にあります。
大手Webメディア会社やECサイト運営会社には少なくとも1人以上は配置されており、Webプロモーションの予算策定や配分、プロジェクトの進行に対して責任を持っています。
コンテンツマーケティング施策に於いては、向こう1年間のKPI設計や人員配置、予算配分を決定するポジションにいます。
コンテンツプランナー
策定されたKPIと想定獲得顧客像から、より詳細なマーケティング施策(方法)とコンテツ(記事)案を立案します。
対象するユーザーを競合他社やソーシャルメディアなどを用いてより明確にした上、それらユーザーが必要とするであろう情報をキーワードとしてリスト化していきます。
リスト化したキーワードから需要があるか否かを検索ボリュームなどを用いて調査し、実際にコストをかけてコンテンツ化するキーワードを選別していきます。
予め策定されている予算内で費用対効果を高める為には、作成するコンテンツ案の選別は極めて重要です。競合サイトの状況やユーザーの反応などを見た上で、自社でもその案をコンテンツ化した際、集客数(UU数)やPV数、アシストコンバージョン数などが見込め、かけたコストに対してペイ出来るか見極めます。
コンテンツマーケティングは、中長期的かつ継続的な施策の実施が必要となります。広告と異なり、短期的な実施では集客もままならない為、効果の有無を判断する事さえ出来ません。
この為、向こう半年や1年後に設定したゴールに向けてコンテンツを作成し続ける為、より効果を得る確率を上げる必要があります。
コンテンツプランナーの選別やプランニングによっては、施策が成功の可否を大きく左右する事にもなります。
ペルソナ設計
自社が販売している商品やサービスを購入する顧客像(ペルソナ)を明確に設計し、そのペルソナに対してどの様なコンテンツでアプローチしていくか戦略を立てるスキルが求められます。
自社の強み・弱みの理解は当然の事ながら、顧客を正しく見極め、顧客の生活や販売している商品を必要とする場面を鮮明にイメージ出来る情報収集力が必要となるでしょう。
キーワードマーケティング
インターネットマーケティングに於いて検索エンジンは非常に重要な存在であり、ユーザーの意志であるキーワードを連想できる能力はプランナーに取って必須のスキルとなります。
ユーザーが検索するキーワードに関してたとえ詳しく無くとも、論理的思考力と様々なツールを用いてある程度ユーザーが検索するキーワードを想定し、抽出する事が出来ます。
この際、ユーザーの意志が時間の経過と共にどの様に変化するか想定し、各カスタマージャーニーに合わせて適切なキーワードを抽出、選別出来るスキルが必須となります。
又、カスタージャーニーの変化に合わせて、顧客へのアプローチ方法やぞの仕方をどの様に変えていくべきかも合わせて立案する必要があります。
コンテンツ設計
集客するユーザー(キーワード)を策定した後に、どの様なコンテンツを提供するかを企画します。
様々な調査からユーザーの背景や気持ち、求めている内容などを理解し、適切な形でコンテンツとして落とし込んでいきます。
例えば、エンターテイメント性や時間つぶしの要素をユーザーが求めている場合は、キュレーションやまとめタイプの方がユーザーの反応が良いと想定する場合、自社掲載のコンテンツもそのテイストに合わせて作成していきます。
露出方法
設計したユーザー像とキーワードに合わせて、より多くの対象顧客へコンテンツが露出される方法を考えます。
ソーシャルメディアでの共感を得られる場合は、シェアやいいねを誘発させる仕掛けや広告などを出稿し、意図的な初期露出度を高める為の方法を立案します。
SEOやリスティング広告、純広告、ネイティブAd、ソーシャルメディア拡散、ソーシャルメディア広告など様々な露出方法を熟知する必要があります。
ディレクター
主に各施策やプロジェクトの進行に責任を持つ立場です。大半のケースが、プロデューサーとディレクターの2つを兼任で行っており、プロジェクト全体の責任を持つ役職です。
タスクの進捗管理
コンテンツマーケティングの場合、継続的な施策が重要である為、細かな進捗管理は必要不可欠です。
いつまでに誰がどのコンテンツ(記事)案を執筆し、そのコンテンツを誰が校正&チェックし、校正を終えたコンテンツをいつまでに誰が公開し、そして誰がどの様にして拡散、露出を高める施策を実行するのか等全ての流れを管理します。
ライターの数が増えれば増えるほどディレクターの業務内容も多忙を極め、メールやエクセルなどによる進捗管理では限界が出てくるかもしれません。(この流れもあり、最近ではコンテンツマーケティング専用の進捗管理ツールが出てくる程です。)
予実管理
KPI管理もディレクターの重要職務内容の一つです。
予め策定した定量的KPIを毎日確認し、その進捗に遅れがあるのか否かを判断します。当月の実績とその月の計画値に大きな乖離がある場合、その要因を探し出し、解決方法を立案&実行する責任もあります。
ライター
コンテンツプランナーが立案したコンテンツ(記事)案を実際に文字として書き起こすのがライターの役割です。ユーザーと最も近い存在にあり、Webサイトの顔とも言えるコンテンツを作り為、内容や表現など文章で如何にユーザーを魅了出来るかが求められます。
コピーライティング
斜め読みが当たり前のWebに於いて、初めの文章でユーザーを惹きつける文章を書くにはコピーライティング能力が求められます。カタカナや平仮名、漢字、現代語、流行語、造語など様々な表現方法を用いてコンテンツを色付けていきます。
又、読み手にとって分かりやすい文章を書く能力も求められます。文章構成やストーリーの流れ、見出しの配置などを考慮しながら文章を組み立てていきます。
Webライティング
Web上でより多くのユーザーに読まれるキッカケや仕掛けをコンテンツ内に施す能力も求められます。
今や検索エンジンとソーシャルメディアはWeb上のトラフィックの大半を握っています。ユーザーとWebサイトを繋げる役割を持つ検索エンジンと、ユーザー間で広まるソーシャルメディアの2つを考慮し、公開後のユーザー接触が図れるコンテンツを作成しなければなりません。
検索エンジン対策であれば、主軸となるキーワードで検索した際の順位が重要になります。キーワードの記述やその内容、文量やインバウンドリンクを獲得できる要素を考慮しコンテンツを執筆していく必要があります。
エディトリアルディレクター
ライターから上がってきたコンテンツを検文し、校正するのがエディトリアルディレクターの役割です。
コーポレートサイトや公正さが求められるWebサイトでは、誤字脱字ですら信頼信用を損ねる為、厳密にチェックしなくてはなりません。
又、コンテンツに記載されている内容の事実確認や表現、薬事法など法律で表現が定められている内容を厳密にチェックし、修正します。
まとめ
今回はざっくりとコンテンツマーケティグに関わる役職とそれに関わる業務内容を書いてみました。
業務内容は予算決めから目標値の策定、人員配置、数値管理、コンテンツ企画、ライターへの仕様書、校正….等などその業務は多岐に渡り、効果を得るためには長期的に実施し続ける必要があります。