「コンテンツマーケティング」という概念が日本で注目されたのは未だ最近の事ですが、日本国内でもコンテンツマーケティングで集客数の拡大に成功しているサイトは多数あります。
今回は、コンテンツマーケティングを行っているWebサイトで集客数を飛躍的に伸ばしている事例について書きたいと思います。
※集客数はSimilarwebによって測定している為、必ずしも正確な値ではありません。
Freee.co.jp 経営ハッカー
freeeとは全自動のクラウド型会計ソフトウェアです。
今までの会計ソフトといえば高額でパソコンにインストールするタイプが大半でしたが、freeeの登場によりどのパソコンでもブラウザから手軽に会計ソフトを導入出来るようになりました。
又、利用料が非常に安価な為、スタートアップやベンチャー企業にも非常に人気のある会計ソフトです。(弊社も利用させて頂いております。)
そのfreeeが運営しているWebサイト「経営ハッカー」は個人事業主や会社設立をしようと考えている方、設立して間もないベンチャー、会計担当者に役立つコンテンツを提供しているWebサイトです。第一号記事投稿と思われる投稿日は2012年6月24日なので、2年以上運営しているWebサイトになります。
↑経営ハッカー
経営ハッカーの集客力
SimilarWebで見ると、2014年の5月から徐々に上昇しており、月間約29万人が訪問している事になります。
流入元は検索エンジン経由が約50%
経営ハッカーのコンテンツ
中のコンテンツはfreeeの「会計ソフト」とは一見直結しないように見えますが、一貫して潜在顧客層への悩みや情報収集に絞って記事を作成しています。
↑例1:2013年東京都内コワーキングスペースランキング
検索キーワード「コワーキングスペース東京」でオーガニック順位1位を獲得。検索回数は590回あり記事作成費用に於ける費用対効果(集客)も見込める。
Freeeの顧客と成り得るスタートアップ企業が探している情報を提供する事でブランドの認知(ブランドアウェアネス)に貢献。
↑例2:今さら聞けない領収書の書き方もらい方
見込顧客層へのブランド周知だけではなく、既に領収書の取り扱いに困っているユーザーに対してもFreeeの良さ(機能:全自動連動によるレシート入力不要)を伝える事が出来ます。
アイミツ
アイミツ(imitsu.jp)はユニラボとリブセンスが共同で運営を行っているB2B向け一括見積りサイトです。
システム開発から人材紹介、印刷、リスティング広告などB2B向けのサービスのほぼすべてを見積もり比較する事ができる大変便利なサイトです。
アイミツの集客力
SimilarWebによると月間14万の訪問者数を有しているようですが、総訪問者数のグラフではほぼ横ばいで推移しているように見えます。
しかしながら、検索経由(Organic)は他流入元が横ばいで推移している中、右肩上がりで上昇しており、徐々に集客数の拡大に寄与しています。
アイミツのコンテンツ
imitsu.jpのコンテンツは主に2種類あります。
1:Webページ型コンテンツ
今すぐに比較見積もりはしないが、今後優良顧客に成り得るユーザーが必要とするノウハウコンテンツを定期的に公開し、潜在顧客層の獲得を図る事が出来るコンテンツ。
2:ホワイトペーパー型コンテンツ
業務に役立つコンテンツをホワイトペーパー型で作成し、公開。メールアドレス宛にホワイトペーパーを送付する形式を取る事で、見込顧客リストを獲得する事が可能。
この記事は私の有人がFacebook上で共有(Share)していた内容であり、Wallに流れてきた事でコンテンツの存在を知りました。
実際にソーシャルシグナルを測定するとTOPページよりも圧倒的な数の「いいね」を獲得しており、如何にユーザーの支持を獲得したか分かります。
まとめ
まだ成功事例が少ないコンテンツマーケティングですが、日本国内でも根気よくコンテンツを公開し続け、徐々に効果を出しているサイトがあります。
目に見えている効果が出るには時間がかかるコンテンツマーケティングですが、継続してコンテンツを追加する事によりWebサイト内の資産が増え、強固で安定した集客を齎してくれることでしょう。