2016年11月に「モバイルファーストインデックス」がGoogleから発表されてから、SEO業界では、「自社サイトを“モバイルフレンドリー”にするにはどうしたらいいか」という点によりいっそう注目が集まりました。
メジャーな対策としては、「ビューポートの設定をする」「リンクやボタンのサイズを調整する」などがありますが、Webサイトと同時にアプリも開発している方にとって、“App Indexing”の実装もぜひ実行したい施策の1つです。
今回は、その“App Indexing”について、説明したいと思います。
App Indexingとは?
App Indexingとは、Webから自社アプリへの送客を図る手法の1つで、検索結果から、アプリの画面を直接開く機能のことを指しています。
2013年10月にGoogleから初めて発表された施策の1つで、日本では2014年6月に公開されました。
Webサイトとアプリを紐づけることによって、モバイルの検索結果にアプリを表示し、そこからアプリへの送客を行うことができます。
今まではAndroidにのみ適用されていましたが、2015年5月より、、iOSアプリにも適用が可能になりました。
Android端末とiPhoneの両方から利用できるようになったものの、App Indexingを利用する上で両者には機能面での違いがあります。
例えば、Androidについてはログインしていないユーザーに対しても、App Indexingにより検索結果に自社アプリが表示されますが、iOSはログイン済みのユーザーのみに適用され、さらに、App Indexing自体はまだ一部のアプリにしか適用されていないのが現状です。
App Indexingのメリット
①アプリへのDAU向上
アプリをダウンロード済みのユーザーであれば、検索結果からそのままアプリを開くことがきます。通常であれば、一度Webサイトを閉じ、スマートフォンのホーム画面に戻って、そこからアプリを探し、タップして開くという手間を省くことができます。余計なタップやスワイプもしなくていいため、ユーザビリティの向上につながります。
②新規ダウンロード数のアップ
アプリをダウンロードしていないユーザーの場合は、検索結果でアプリのインストールボタンが表示されます(Androidのみ)。そのため、わざわざApp StoreやPlay Storeに行かなくとも、そのままアプリをダウンロードすることができ、新規ダウンロード数の向上につながります。
③SEO上の利点がある
App Indexingはアプリ最適化だけではなく、SEO的にも有利な施策です。なぜならば、モバイルのランキング要素にApp Indexingも追加されており、実装しているコンテンツ(アプリ)が上位に表示されると発表されたためです。
Mobilegeddon Cometh: New Google “Mobile Friendly Update” To Reward Sites Beginning April 21
コンテンツによっては、App Indexingを実装したことで、モバイルの検索結果が20位から6位に上昇した例もあるそうです。
App Indexingによってモバイル検索結果が20位から6位に順位アップした事例 | 海外SEO情報ブログ
App Indexingを実装するのに、おすすめのアプリはレシピやニュース系メディアのようなコンテンツ系のサイトが挙げられます。
App Indexingの実装方法
App Indexingの実装方法(Android版)については、以下の通りです。
初めに、アプリの詳細ページにディープリンクを追加します。
ニュース系のアプリであれば、ニュースの詳細ページに、レシピ紹介のアプリであれば、レシピの詳細ページに追加してください。
次に、ウェブサイトとアプリが対応するURL同士で接続できるように構築します。
Webサイト側にアプリのディープリンクを追加し、最後に、サイトマップやインデックス済みのアプリのページにエラーが出ていないかなど、Search Consoleでエラーがでていないかを確認しましょう。
まとめ
このように、App Indexingを実装することで得られるメリットはたくさんあります。
Webサイトと連動しているアプリを持っている方はぜひ導入してみてください。