本日のSEMリサーチに「Googleベニスアップデート、地元密着の事業者やメディアに恩恵?」というニュース記事が上がっていました。
記事によると、地域属性が高いキーワードを検索した場合、検索したユーザーの地域に関する検索結果を優先的に表示させるアップデートとの事です。
主にIPアドレスからユーザーの地域を割り出し、検索結果を変化させている可能性が高いと思われます。
そこで今回は、地域に関連する複数のキーワードで検索した場合、オーガニック検索がどの様に変化するのかを調査してみました。
ベニスアップデートのSerps変化を調査
今回の調査には下記5つのGeo情報を持ったIPアドレスから、地域属性を持つと想定されるビッグキーワードをGoogleJPで検索しました。
▼検索元の都市名
・東京都23区
・大阪市
・名古屋市
・福岡市
・札幌市
▼調査キーワード
・アルバイト
・地下鉄
・美容院
尚、地域属性で大幅に変動するGoogleMap検索枠は含めておりません。あくまでもオーガニック検索枠のURLを抽出し、調査しました。
実際の調査結果は下記の通り:
「アルバイト」のSERPs
各都市、殆ど変化していないように見えますが、3位~6位の間で地域属性を加味した検索結果の変化が見られます。
大阪市の検索結果の場合、3位に表示されるWebページは関西のアルバイト一覧ページです。当然、他の都市では1ページ目には表示されません。
又、札幌市の検索結果にはアルキタという札幌市に特化した求人情報サイトが3位に表示されています。
「地下鉄」のSERPs
今回調査対象としている全都市には地下鉄が存在します。
大阪市で検索した際は大阪市交通局のページが1位に表示され、福岡市の場合は福岡市交通局が1位、札幌市は札幌市交通局が1位と、検索ユーザーの地域に合わせて検索結果を変えている事が分かる結果となりました。
何故か、東京からの検索結果ページに於いて、東京メトロのWebページは4位でした。
「美容院」のSERPs
「美容院」の検索結果も地域情報が考慮された検索結果となりました。
ホットペッパーTOPページはどの地域も1位~2位を推移していますが、2位以降に地域色が非常に強く出ています。
例えば、大阪市の場合、2位は大阪市内に店舗を構える美容室のHPがランクインしています。
名古屋市では、2位にホットペッパーの東海一覧TOPページが表示されています。福岡市や札幌市も同じく、ホットペッパー内の地域TOPページが1位として表示されています。
まとめ
今回は3つのキーワードを5つの都市(Geo情報を持ったIP)から検索しましたが、全てのキーワードで順位変化が見られました。
一部のキーワードでは地域情報の考慮はまだ反映されていないワードも幾つかありましたが、多くのキーワードは地域ごとの検索結果順位が都市毎に異なる結果となりました。
<参考>
・Google Venice Update 検索者の現在地に基づきランキング変更するアルゴリズム適用
・Googleベニスアップデート、地元密着の事業者やメディアに恩恵?